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導入事例:大江戸温泉物語株式会社様

大江戸温泉物語株式会社様


「大江戸温泉物語」ブランドを拡大する温泉宿構想実現のため
コストとセキュリティを両立した「Group-VPN」へ移行

 

 

大江戸温泉物語株式会社様

社名

大江戸温泉物語株式会社

本社

東京都江東区青海2-57

創業

平成13年11月16日

資本金

13億5,000万円

 

 


課題

 「大江戸温泉物語」ブランドを全国展開するにあたって基盤となるネットワークには、確かなセキュリティが必須

 山あいなど郊外に多い温泉宿とのセキュアな通信環境の確保

 今後の温泉宿ビジネスの拡大を見越した拡張性が重要


対策

 セキュアな閉域網を使った「Group-VPN」の導入により、会計システムを本社に一元化

 コールセンターを開設し、「Group-VPN」で予約情報を共有


効果

 「Group-VPN」による安価かつセキュアな拠点間接続で、本社と全国の大江戸温泉宿を接続。戦略的なビジネス拡大が可能に

 問い合わせ受付や予約受付をコールセンターに一元化。温泉宿は接客に注力することができ宿泊客の満足度が向上した


大江戸温泉物語株式会社様

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温浴施設にエンターテインメント性をプラス
ブランドを醸成させた工夫とは?

大江戸温泉物語株式会社 管理部取締役部長 宇都宮 正樹氏

「元祖日帰り温泉アミューズメント」を標榜する大江戸温泉物語。江戸時代の建家を模したお台場のアミューズメント施設には、地下1400mから汲み出した源泉「大江戸温泉」「黄金(こがね)の湯」や露天風呂など14種類のお風呂の他、足湯、砂風呂など多種多様な入浴施設がある。また、入浴施設だけでなく、飲食店やマッサージ、エステ、仮眠所、お土産処のほか、吹き矢、手裏剣投げ等、昔懐かしい遊び処や占い処まで、遊びきれないほど豊富な施設が用意されている。東京お台場という場所だけに、都内の住民も日帰りで気軽に温泉が楽しめるほか、併設されている宿泊施設に泊まることもできる。

同社のIT化を一手に担ってきた管理部取締役部長の宇都宮正樹氏は「入り口ではまずみなさんに浴衣に着替えてもらって、日常生活を忘れて、温泉や食事も楽しんでもらいます。いろいろな温浴施設がありますが、一般の温浴施設と競争しているわけではないのです。どちらかといえば、アミューズメントパークが競合になります。東京というのはそういうところです」と、単なる銭湯ではない、エンターテイメント性の高い施設を目指していると語る。

こうした高いエンターテインメント性とお台場にある温浴施設というユニークさが受け、ピークの夏場での来場者は1ヶ月に9万人にも及び、併設されている「伊勢屋」という旅館も毎日ほとんど満室の状態。事業当初の計画通り、都内の客をうまく呼び込み、リピーターに育ててきたのが成功の秘訣のようだ。



大江戸温泉物語ブランドを拡大・醸成する湯屋構想
必要なインフラに「Group-VPN」を採用

一時の温泉ブームにうまく乗って客足が伸び、「大江戸温泉物語」に一種のブランド性が醸成されてきたものの、お台場1箇所だけでは商圏は限られるため、ビジネス面ではどうしても頭打ちになることが懸念される。宇都宮氏は「前年比で見ると来客数はやや落ちていますから、将来的にも顧客を飽きさせない営業展開を行なう必要があると思っていました。また、全国に大江戸温泉物語のブランドを活かしていかなければならないと考えています」と述べる。そこで、同社の会長が提唱したのが、地方にある温泉旅館を買い上げ、大江戸温泉物語ブランドで再生する湯屋(極上の温泉宿)構想である。

「これは大江戸温泉物語がプロデュースするという形で、各地の温泉旅館をチェーンストア化するものです。現在は君津の森(千葉)、伊香保(群馬)、会津(福島)、日光(群馬)、鹿教湯藤館(長野)、下呂(岐阜)など6箇所あり、近々ここお台場まで含めると全部で9拠点になります。こうなると、本社で業務上のオペレーションを集中管理する形態にならざるをえません。そこで本社と拠点を結ぶネットワークが必要になりました」といい、同社に拠点間接続の必要性が生じた。当初は会計システムの運用会社と大江戸温泉物語本社を結ぶネットワークの構築を計画していたが、湯屋(極上の温泉宿)構想を実現するにあたって、会計部門を本社で一元的に担当することが望ましいということになり、各拠点を束ねるデータ通信網が必要になった。

この拠点間接続では、顧客や会計の情報を本社に一元化するだけでなく、複数の温泉宿での予約を一元化するという役割も持っている。「各温泉宿で予約を取るのか、予約をコールセンターで一元化するのか。私たちは、人件費や効率性を考え、会津にコールセンターを作って、そこで予約を一元的に受けることにしました」という。

宇都宮氏がシステムインテグレータである株式会社コムネットシステムに最適なネットワークサービスを相談し、比較検討の末、選ばれたのがNTTコミュニケーションズの「Group-VPN」である。「各拠点で入力された重要な会計情報が流れるので、セキュリティに不安のないネットワークを求めていました。また、遠隔にある拠点の情報でも、スムースに利用できるパフォーマンス。その結果選んだのが、閉域網によるセキュアなネットワークの導入が低コストで実現できるブロードバンドVPN『Group-VPN』でした」と宇都宮氏は語る。

もちろん、セキュリティだけではなく、今後ビジネスを拡張していくうえで、柔軟性の高さという点も重要視した。たとえば、各地の大江戸温泉宿は東京近郊に集まっているわけではなく、地理的にも離れている。また、地方の郊外にある可能性も高い温泉宿という性格上、どこでも光ファイバーの回線が引けるわけではない。近々、北海道や佐渡の温泉宿も大江戸温泉物語の傘下に入ることになるので、こうしたところでも利用可能なネットワークでなければならない。こうした点から考えると、アクセス回線にBフレッツやフレッツ・ADSL、フレッツ・ISDNなどマルチに対応できる「Group-VPN」の提供エリアの広さは魅力的だ。また、フレッツ網がダウンした際のバックアップ回線として、アッカ・ネットワークスのADSL回線を利用することも可能だ。こうした点から、2007年から急展開で「Group-VPN」の導入が開始された。



積み上げ型の投資でITシステムを次々に拡充
情報もデータセンターに集中化

「Group-VPN」上で動作するITシステムの導入は、一気に行なうのではなく、積み上げ型で実現された。まず「Group-VPN」導入後、温泉宿がオープンした3月には稼働していなければならないので、最優先でコールセンターを構築した。現状は受けた電話をコールセンターに転送し、オペレータが予約を手入力するという簡易なものだが、今後はより顧客データベースと連携したものを構築していく予定だ。

コールセンター開設は単なる人件費の削減だけではなく、顧客サービスの充実も実現した。「各温泉宿から見ればコールセンターから予約だけが回ってきます。通常、こうしたお客様からの問い合わせは予約だけではなく、現地への行き方や部屋割りなど細かい内容にまで及びます。こうした問い合わせを各温泉宿ではなく、コールセンターで一元化できると、温泉宿側で専門の担当者を置く必要がなくなります。その結果、各拠点の従業員は予約に手を取られず、接客などに集中できるようになったので、宿泊客の満足度向上につなげられました」(宇都宮氏)。また、各温泉宿へのWebサイト上での予約も開始した。今まで各拠点にサーバーがあったが、9月にデータセンターにサーバーを集中させた。

今後のシステムについては、取締役などと相談しながら導入を進めていく予定。ただ、短期的にシステムを変える方向性ではなく、間近な課題を解決する努力を長期的に進めていくとのこと。また、こうした積み上げ型のシステム作りができる柔軟性が「Group-VPN」のよさといえる。



ワンポイント解説


IP電話とVPNの相性


IP電話は、音声をパケットに変換して、IPネットワークで伝送するサービス。複数のユーザーで回線を共用できるパケット交換とIPネットワークの特徴を活かし、安価に通信できるのがメリットである。企業でも、既存のPBXのリプレイスと合わせて、IP電話を導入するところが増えている。

これまでIP電話といえば、広域イーサネットやIP-VPNと呼ばれる通信事業者のVPNサービスを利用するのが一般的だった。IP電話で音質を確保するためには、閉域網で、さらに遅延やパケットロスの少ないネットワークが理想的である。こうした要件を満たすのは、前述するような通信事業者の高信頼なVPNサービスしかなかった。

しかし、2005年頃からルーターやVoIPゲートウェイなどの処理速度が向上し、廉価なVPN上でも遅延なくパケットを送受信できるようになった。そのため、「Group-VPN」のような価格的に魅力のあるエントリーVPNサービスでも安心してIP電話を利用することが可能になった。また、コスト面だけではなく、閉域網であるため、セキュリティ的にも安心だ。さらにIP電話での内線通話等に必要なIP-PBXを閉域網内に用意する「.Phone IP Centrex for Group-VPN」と呼ばれるオプションサービスを利用すれば、企業向けのIP電話環境が容易に構築できる。「.Phone IP Centrex for Group-VPN」では、IP電話の050番号1番号1ch分が無料で使える。IP電話は高価なVPNサービスでしか使えないというのは、もはや過去の出来事になったといえるだろう。



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